社会福祉法人 山梨県 障害者福祉協会

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平成31年1月1日第92号共生

発行所 社会福祉法人
山梨県障害者福祉協会
発行責任者 竹内正直
事務所 甲府市北新一丁目2-12
(山梨県福祉プラザ1階)
電話 : 055-252-0100戟@ファックス : 055-251-3344
E-mail : info@sanshoukyou.net
URL : http://www.sanshoukyou.net/
この広報紙は、一部共同募金の配分金によって発行されています。


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年頭所感

一人でも生きねばならぬ

社会福祉法人山梨県障害者福祉協会理事長 山梨県障害者福祉ふれあい会議会長 竹内正直 たけうちまさなお
 新年、おめでとうございます。冒頭の言葉は、昨年米寿を迎え今なおお元気で作句活動を続けておられる重度の視力障害をおもちの河口竹子さんの、次の上五・中七の川柳です。一人でも生きねばならぬ茶をすする この句には、孤独や寂寥せきりょうは微塵もありません。
日常の暮らしの中で、「生きねばならぬ」と自らに言いきかせ、他力を恃たのむことに、動かない自立への矜持きょうじが耀かがやいています。
この潔い覚悟に倣ならって、その人らしく生きる、生き切る、このことに強い拘りをもって、今年もさわやかな身過ぎ世過ぎをすすめたいと考えております。皆さんの本年のご清福、ご活躍をお祈り申し上げて新年のご挨拶とさせていただきます。

障害者雇用の改善 山梨県が新たな雇用を開始

 昨年夏、水増しが発覚した山梨県の障害者雇用については、9月14日に後藤知事に改善を要望してきたところ、11月26日には知事から、雇用機会を拡充していく旨の発表がありました。
第1段階の取り組みとして、県の非常勤職員について、知事部局、教育委員会併せて56の課や出先機関、県立学校に、合計62人を採用することとして、昨12月から順次募集が始まっています。
また、正規職員の採用については、来年度以降、障害者枠の拡充が検討されることとなりました。詳細は、本協会ホームページの「お知らせ」や山梨県ホームページの「新着情報」から「障害のある方々を対象とした非常勤職員の募集について」をご覧ください。
本協会では、引き続き県の取り組みを注視し、皆様に情報提供するとともに、県に対しては必要な協力を行って参ります。


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第18回全国障害者スポーツ大会 福井しあわせ元気大会

 「織りなそう 力と技と美しさ」のスローガンのもと、10月13日(土)〜15日(月)の3日間、福井県営陸上競技場『9.98スタジアム』にて、上記大会が開催されました。
開会式では、映画『チア☆ダン』で一躍有名になった『JET'S』のダンスが披露され、山梨選手団も大いに盛り上がりました。期間中は晴天に恵まれ、本県の選手は、持てる力を出し切って、金メダル8個、銀メダル2個、銅メダル3個の合計13個のメダルを獲得しました。
(『9.98スタジアム』…当競技場で行われた陸上男子100mで、桐生祥生選手が9秒98の記録を樹立したことを記念して名付けられた愛称。)

県民の日協賛事業 ふれあいマーケット・ふれあい芸能まつり開催

 11月10日(土)、11日(日)、恒例の「ふれあいマーケット」が、山梨県障害者福祉ふれあい会議所属の17団体137名の参加で小瀬スポーツ公園にて盛況に開催されました。
今年は2日間とも秋晴れに恵まれ両日とも気温が上がり、半袖の来場客が見られる程でした。11日の「ふれあい芸能まつり」では、太鼓サークル『天真爛漫』の43名の迫力ある和太鼓の演目が発表され、華やかなパフォーマンスで会場を沸かせていました。

第29回障害者の主張大会 開催

 障害者の主張大会は、障害のある人が日常生活の中で考えていることを発表し、障害者、健常者共にこれからの障害者福祉の在り方について考える事を目的とし毎年障害者週間に開催しています。
今年は12月5日(水)に開催し、発表者10名の熱意溢れる主張に200名の参加者が聞き入りました。受賞結果は次のとおりです。
【最優秀賞】吉田沙緒里 よしださおりさん
【優秀賞】小林知子 こばやしともこさん
【特別賞】澤田春子 さわだはるこさん 山中正勝 やまなかまさかつさん 窪田友子 くぼたともこさん 川口典子 かわぐちのりこさん
【努力賞】青井紀子 あおいのりこさん 小林修 こばやしおさむさん 古屋士朗 ふるやしろうさん 安藤増美 あんどうますみさん
 ※ 主張作文をご覧になりたい方は、本協会までお問い合わせください。
「一筆(ひとふで)の主張」日頃の思いを川柳と詩に込めた「一筆(ひとふで)の主張」を募集し、多くの作品が寄せられました。これらの中から入選10名が選ばれました。
<詩の部>
入選1位 「自分は自分」吉田沙緒里さん
入選2位 「生きていく」内田美奈子さん
<川柳の部>
入選1位 「指先の 小さな傷に 秋がしみ」武井榮さん
入選2位 「我も人 生きる何かを 求めてね」名取喜代美さん
入選3位 「生きていく 長い廊下を 一歩ずつ」一ノ瀬清子さん
入選4位 「障害で 国という名の 杖をつき」後藤正夫さん
入選5位 「ねむれない こづかいちょうの じをみてる」ごいけんばんセブンさん
入選6位 「心の目 世界遺産の 富士の立つ」埜村和美さん
入選7位 「夕焼けに 伸びた影追う 車椅子」和久さん
入選8位 「今日もまた 無事であったと 白い杖」岡部恵子さん


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 (最優秀賞)みんなに伝えたい事 吉田沙緒里 よしだ さおり
 私は、おととし「自分との戦い」という題名で主張大会に出させていただきました。これからその後の様子を皆さんに伝えたいと思います。
まず、精神科に入院するという事がなくなりました。気持ちが安定しているからだと思います。でも入院したいという気持ちは、今でも時々思います。
入院したいと思う時は、今いる施設が嫌で、逃げたいという気持ちになるからだと思います。でも自傷も少しずつなくなり不安定になることもへってきています。
そんな中で私は、みなさんに伝えたい事があります。人は誰でも苦しい思い、死にたい、きえたい、そういう思い、つらい過去があります。
「自分なんかいない方がいい」「人なんか信じない」「私は、ぼくはみんなから愛されていない」と思ってしまいます。そんな時、誰かが一人一人の心の傷を少しでもいいからわかってあげる、手をさしのべてあげる、気づいてあげられるそんな人達がいたらきっと人々達はもっと楽になれると思うんです。
私が入院しなくなったのも自傷が減ってきたのも、今、私のちかくにいるみなさんのおかげだと思うんです。
つらくなった時も泣いた時も気持ちが爆発しそうになった時もそばにいてくれる人がいる、話をきいてくれる人がいたから私は今をがんばって生きられている。
私だけじゃありません。
私が皆さんに言いたいのは、あなたは一人じゃないって事。今までだれにも愛されていなかったのなら今度はあなたが愛してあげて下さい。
困っている人達や、人生に苦しんでいる人たちを今度はあなたや私、周りにいる人たちが支えてあげられたらきっとみんな笑顔で生活できると思います。
一番大切なのは、あなたのそばにそっとよりそってあげる事、みんなのサインを無視するのではなく、その人のサインにすばやく気づき手をさしのべてあげる事、そして愛してあげる事。
簡単に言っていると思いますが、私を支えて愛してくれた人達を今度は私が支えて愛してあげたいんです。だから私はもっと強くなってみなさんの心の傷や笑顔を取りもどしたいです。
皆さんに伝えたい事、それは、私は今が楽しいです。だからみんなも笑顔でいてほしいという事です。

障害者週間普及・啓発キャンペーン実施

 今年もふれあい会議の会員他のご協力で、障害者週間の初日12月3日に、「障害者週間普及・啓発キャンペーン」を実施しました。
今年は、早朝7時40分、甲府駅周辺の他、9時40分からは広く県民の集客が見込まれるイオン甲府昭和でも広報活動を行い、障害者への理解を求めるチラシや啓発物品1,000部を手渡しました。


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「第45回 ジャンボひまわりの集い」のお知らせ(障害者のための結婚交流会)

 未婚の障害者の“出会いの場”として開かれる「ジャンボひまわりの集い」が、今年度はつぎのとおり開催されます。
日時 平成31年3月2日(土)午前10時〜午後4時
会場 山梨県立図書館1階 イベントスペース東
参加費 2,000円
対象者 原則として障害者を対象とします。
※ 参加には申込が必要です。お問合せは本協会まで。(電話055−252−0100)

障害者ITサポートセンターからのお知らせ

 山梨県障害者ITサポートセンターでは、障害のある方一人一人に合わせたパソコン利用をサポートします。お問合せは担当まで。(電話 055−252−0100)
パソコン相談 パソコンを利用したい…など、パソコンの悩みや相談は1人で悩まずに、まずはお気軽にお電話ください。
障害者パソコン教室 毎月第2日曜日開催。(障害者パソコンボランティア主催)[会場:福祉プラザ1F障害者福祉協会ITサポートセンター]パソコンボランティアさんが丁寧にサポートするので、安心してご参加いただけます。パソコン仲間との交流も楽しめます。
パソコンボランティア派遣 パソコンボランティアが、あなたのパソコンライフを支援します。ご自宅でパソコン技能を習得しましょう。(費用は無料です)
リユースパソコン 皆様から頂いたパソコンを無料で提供いたします。メンテナンスしたパソコンをお渡しします。十分使用可能です。パソコンを始めたいけれど、なかなか始められないとお悩みの方はぜひご相談ください。

ジパング倶楽部特別会員入会のお誘い

 ジパング倶楽部は、JR東日本の協力のもと、身体障害者手帳を所持される男性60歳以上、女性55歳以上の方を対象に、特急券などが2〜3割引となるサービスです。
詳しい内容については本協会までお問い合わせください。(電話 055−252−0100)

山梨県障害者権利擁護センター

障害者の虐待に関する相談・問い合わせ火曜日から土曜日 午前8時30分から午後5時15分まで(時間外は携帯に転送)
電話055-225-3733
FAX055-251-3344

結婚相談について

山梨県内に在住の障害者の方を対象に、山梨県から委託を受けて進めている県下唯一の結婚相談事業です。専用の相談室を用意しております。お気軽にお電話下さい。
電話055-252-0100

障害者110番

障害者・家族・関係者の相談に応じます。
火曜日から土曜日 午前9時から午後4時
弁護士無料相談(要予約)
毎月第3火曜日の午後1時30分から4時30分
電話055-254-6266
FAX055-251-3344

編集委員会

委員 田端 康三(手をつなぐ育成会)
委員 原 庚徳(山身連)
委員 広瀬 清敏(山視協)
委員 川ア 博史(精家連)
事務局 橋 充幸(山障協)
印刷所 (有)藤屋紙工

この広報紙は、一部共同募金の配分金によって発行されています。