平成23年4月1日第61号共生
発行所 社会福祉法人
山梨県障害者福祉協会
発行責任者 竹内正直
事務所:山梨県障害者社会参加推進センター
山梨県甲府市北新1-2-12
山梨県福祉プラザ1階
電話 : 055-252-0100
ファックス : 055-251-3344
E-mail : info@sanshoukyou.net
URL : http://www.sanshoukyou.net/
この広報紙は、一部共同募金の配分金によって発行されています。
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重度障害者に就労への道拓く 望月美幸さんカカクコムへ
当協会が在宅就業支援団体の登録を受け、これまでに重度の障害者が働く在宅就業支援事業 バーチャル工房やまなし(現在NPO法人)への支援を行ってきました。
今回新しく株式会社カカクコムから重度障害者が在宅で パソコンを使ったレビュー監視業務などのお話を頂き、これを受託しました。
移動が困難な重度障害者にとって、通勤を必要としない在宅での業務は数少ない就労の機会です。 この業務を バーチャル工房やまなしで 実績をつんだ 望月美幸さんと当協会で受け持つことになり、3月から試験的ではありますが実施しております。
当協会では全力で望月美幸さんをサポートし、目標となる正規雇用を目指します。
ジャンボひまわりの集い報告
春の訪れを告げる障害者の結婚相談事業“ジャンボひまわりの集い” 山梨県主催、当協会と障害者相談員連絡協議会主管 が、今年も3月5日から6日の一泊二日、笛吹市総合福祉センターかえで荘で、県内外の当事者40人の参加を得て行われました。
当日は、県レクリエーション協会の指導もあって、楽しいゲームに興じながら、しかし慎重な伴侶選びがすすめられ、数組の嬉しい交際のカップルの誕生をみております。
第10回 やまなし県民文化祭
平成22年度に県内で開催された作品展で 優秀な成績を収められた作品を一堂に展示する、やまなし県民文化祭が、平成23年2月23日(水曜日)から27日(日曜日)まで県民文化ホールで開催されました。
障害者文化展からは、知事賞を受賞された7作品が展示されました。
HHさん 手芸。泉まりやさまさん 陶芸。若尾とみ江(とみえ)さん 工芸。壷屋和子さん 絵画。星野松雄さん 書道。木村由佳さん 文芸。かがやきさん その他。
障害者福祉ふれあい会議 4つのキャンペーン事業終了
福祉医療機構の助成による、障害者福祉ふれあい会議30周年記念事業が終了しました。
平成22年度は4つの事業を進め、街頭点検事業、障害者相談員研修会、ふれあい芸能まつり・ふれあいマーケット、障害者週間普及啓発キャンペーンなどを1年間通して行い、県民への障害者の理解やふれあいが一層深まりました。
また、キャンペーンとともに 30周年を記念して 共生への30年を発行し、ふれあい会議の発足、活動の歴史、主催イベントなどの貴重な写真や資料を掲載しました。ご覧になりたい方は、当協会までお問い合せ下さい。
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平成23年度 山梨県障害者福祉協会各種事業計画
平成23年度 山梨県障害者福祉協会事業計画事業名 | 事業内容・方法 | 実施日・予定日・時間 | 場所 |
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障害者権利擁護事業 | 障害者の権利擁護に関わる相談に応じる 一般相談 電話または来所 | 火曜日から土曜日9時から4時 | 社会参加推進センター |
障害者の権利擁護に関わる相談に応じる 法律相談(弁護士による無料相談) | 毎月第3火曜日午後1時30分から4時30分 | 社会参加推進センター | |
障害者結婚相談事業 | 障害者の結婚に関わる相談に応じる 電話または来所 | 水・木・金・日曜日午後1時から9時 | 社会参加推進センター |
障害者IT総合推進事業 | ITサポートセンター運営事業 ITに関する利用相談、情報提供、サポート機器の提供と整備やITサポートセンターでのパソコン指導を行う | 随時 | 社会参加推進センター |
障害者パソコンボランティアフォローアップ研修 パソコンボランティアを対象にフォローアップ研修を行う | 1月 | 甲府地区 | |
富士東部ITサポートセンター 富士東部地域にITサポートセンターを設ける | 毎週火曜日 | 富士ふれあいセンター | |
パソコンボランティア養成講習会 障害者のパソコン活用を身近な場所でサポートするボランティアを養成する | 甲府2回・郡内1回 | 未定 | |
パソコンボランティア派遣 ・県内の在宅障害者にパソコンボランティアを派遣する | 随時 | 福祉プラザ | |
リユースパソコン活用 不要になったパソコンを譲り受け、県内の在宅障害者に無償で提供する | 在宅地及び 社会参加推進センター |
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ふれあい創作活動支援事業 | 障害者からの要請により手芸・音楽・書道・陶芸等の指導者を派遣する 障害者からの要請による指導者の派遣 | 随時 | 各地 |
指導者への研修会の実施 | 7月2日土曜日 | 福祉プラザ | |
身体障害者地域活動支援事業 | 身体障害者福祉団体会員で社会参加を望む在宅身体障害者を対象に、球技大会や文化祭等の実施支援を行う | 各団体による | 各地 |
肢体もしくは視覚に障害を持ち、情報入手が困難な人に対し、障害者生活支援、IT、福祉制度などその時の時流に合わせ講習会を開催する | |||
障害者文化展開催事業 | 障害者が文化活動や日常生活、リハビリを通じて制作した、手芸・絵画・陶芸などの作品の展示を行う | 8月31日(水曜日)から9月5日(月曜日) | 山交百貨店 |
障害者主張大会事業 | 障害者週間に合わせ、障害者主張大会と講演等を実施する | 12月4日(日曜日) | 県立文学館(予定) |
点字による即時情報ネットワーク事業 | 視覚障害者に新聞等による最新の情報を点字や墨字で提供する | 随時 | 社会参加推進センター |
相談員研修事業 | 身体・知的障害者相談員と団体役員による合同研修会の開催 | 9月24日(土曜日) | 未定 |
事業名 | 事業内容 | 実施日・予定日 | 場所 |
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山障協関係 | 平成23年度 第1回 理事会・評議員会 | 5月19日(木曜日) | 福祉プラザ |
平成23年度 第2回 理事会・評議員会 | 3月22日(木曜日) | 福祉プラザ | |
新年 互礼会 | 1月14日(土曜日) | アピオ甲府(予定) | |
機関誌「共生」の発行 | 4・7・10・1月の1日発行 | 社会参加推進センター |
平成23年度 山梨県障害者スポーツ協会事業計画
事業名 | 事業内容 | 実施日・予定日 | 場所 |
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山梨県障害者スポーツ大会 | 卓球 | 4月24日(日曜日) | こせスポーツ公園 |
ボウリング | ダイトースターレーン双葉 | ||
サウンドテーブルテニス | 県立盲学校 | ||
水泳 | 5月8日(日曜日) | 緑が丘屋内プール | |
陸上競技、フライングディスク、車いすマラソン大会 | 5月14日(土曜日) | こせスポーツ公園 | |
精神障害者ソフトバレー、卓球(団体競技) | 11月上旬 | ||
知的障害者バスケットボール | 12月18日(日曜日) | ||
全国障害者スポーツ大会関東ブロック予選 | 知的障害者バスケットボール | 未定 | 未定 |
視覚障害者グランドソフトボール | 5月28日(土曜日)から29日(日曜日) | 栃木県 | |
車いすバスケットボール | 5月28日(土曜日)から29日(日曜日) | 群馬県 | |
知的障害者フットベースボール | 4月24日(日曜日) | 茨城県 | |
精神障害者ソフトバレーボール | 未定 | 未定 | |
全国障害者スポーツ大会 | 山梨県選手団の派遣 ・陸上競技、フライングディスク、卓球、水泳、ボウリング ・団体競技、(関東地区予選の結果による) | 10月20日(木曜日)から26日(水曜日) | 山口県 |
スポーツ活動推進員研修会 | 障害者スポーツに理解と熱意があり、県内各地においてスポーツ活動を推進する者を養成する | 未定 | 未定 |
スポーツ指導員派遣事業(山障協委託) | 障害者がスポーツの指導を受ける場合、指導員を派遣する | 随時 | 各地域 |
スポーツ用具貸出事業 | 障害者スポーツを実施するための用具の貸出を行う | 随時 | 各地域 |
事業名 | 事業内容 | 実施日・予定日 | 場所 |
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ふれあいマーケット | 施設等での生産物の展示販売 県民の日協賛事業 | 11月19日(土曜日)から20日(日曜日) | こせスポーツ公園 |
ふれあい芸能まつり | 障害者の芸能発表 県民の日協賛事業 | 11月19日(土曜日) | |
障害者の日キャンペーン | 街頭キャンペーンの実施 | 12月2日(金曜日) | 甲府駅周辺 |
福祉ふれあい会議総会 | ふれあい会議加盟団体の総会を開催 | 6月2日(木曜日) | 福祉プラザ4階 |
障害者パソコン教室へどうぞ
毎月第に日曜日の午前10時から午後3時まで、当協会の団体交流室において、パソコンボランティアが主催する障害者パソコン教室を開催しています。
毎回、和気藹々と交流しながらパソコンを楽しんでいます。障害をお持ちのかたならどなたでも自由に参加できます。なお、申込みは不要です。
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さん障協新役員名簿 (任期平成23年3月25日〜平成25年3月24日)
役職 | 氏名 | ふりがな | 備考 |
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理事長 | 竹内正直 | たけうちまさなお | 県障害者福祉協会理事長 |
副理事長 | 望月雄三 | もちづきゆうぞう | 県てをつなぐ育成会会長 |
石合千年 | いしあいちとし | 県身体障害者連合福祉会会長 | |
三浦雅子 | みうらまさこ | 県精神障害者家族会連合会会長 | |
理事 | 河村道 | かわむらとおる | 県身体障害者相談員連絡協議会会長 |
依田徳雄 | よだとくお | 県民生委員・児童委員協議会副会長 | |
長澤誠 | ながさわまこと | 県視覚障害者福祉協会会長 | |
栗原今朝夫 | くりはらけさお | 県知的障害者相談員連絡協議会会長 | |
小澤裕祐 | おざわゆうすけ | 県聴覚障害者協会理事長 | |
鈴木治喜 | すずきはるき | 学識経験者 | |
入倉基公 | いりくらもとひろ | 県障害者福祉協会常務理事・事務局長 | |
評議員 | 山西孝 | やまにしたかし | 県発達障害者支援協会会長 |
糠信力夫 | ぬかのぶりきお | 県障害者スポーツ協会会長 | |
木村定則 | きむらさだのり | 県てをつなぐ育成会副会長 | |
雨宮清昭 | あめみやきよてる | 県精神障害者家族会連合会副会長 | |
武井泰仁 | たけいやすひと | 県肢体不自由児(しゃ)父母の会連合会会長 | |
榊原隆 | さかきばらたかし | 県視覚障害者福祉協会副会長 | |
仁科加代子 | にしなかよこ | 県聴覚障害者協会理事 | |
金子一洋 | かねこかずひろ | 全国脊髄損傷者連合会山梨支部副支部長 | |
穂坂和宏 | ほさかかずひろ | 県難病・疾病団体連絡協議会代表幹事 | |
飯島利雄 | いいじまとしお | 県身体障害者連合福祉会副会長 | |
板山俊介 | いたやましゅんすけ | 県障害者地域生活支援事業所協議会会長 | |
越山利子 | こしやまとしこ | 県喉頭摘出者福祉会副会長 | |
監事 | 樋口力 | ひぐちつとむ | 県社会福祉協議会経営指導員 |
松浦克美 | まつうらかつみ | 県 峡東保健福祉事務所専門員 |
山梨県障害者スポーツ大会
平成23年度 障害者スポーツ大会を
4月24日(日) 卓球競技(こせスポーツ公園 小体育館)、ボウリング(ダイトースターレーン双葉)、サウンドテーブルテニス(県立盲学校)
5月8日(日)水泳競技(緑が丘スポーツ公園屋内プール)
5月14日(土)陸上・フライングディスク競技(こせスポーツ公園 山梨中銀スタジアム)にて開催します。
申込締切りは、4月15日(金) 参加希望者は、最寄の県保健福祉事務所、市福祉事務所、市町村に大会要項及び申込用紙がありますのでお知らせします。
ホームページ http://www. sanshoukyou.net/services/sportstaikai.html
第14回障害者文化展 作品募集
平成23年8月31日から9月5日まで山交百貨店5階催事場において第14回障害者文化展を開催します。芸術文化作品をぜひ出展して下さい。
参加資格 県内に居住する障害者 出品方法 平成23年7月20日(水)から8月3日(水)までに所轄の保健福祉事務所、市福祉事務所へ申し込んでください。
出展された作品の中から、知事賞・県議会議長賞・障害者福祉協会理事長賞各7点、教育長賞3点、入選12点、奨励賞48点を贈ります。
音声ナビゲーションサービスの電話番号が変更
点字JBニュースを 電話による音声で提供している電話ナビゲーションサービスが 新しいシステムによる運用が開始され、電話番号も変わりました。
お住まいの地域に関係なく、全国共通サービス電話番号におかけ下さい。料金は、全国どこからでも1分間約10円です。
全国共通サービス電話番号は、0570-021802です。
JBニュース(点字版) 購読希望者募集
日盲連から毎日送られてくるニュースを点訳し、県内の視覚障害者に毎日発送しています。
購読料は無料です。ご希望のかたは当協会までご連絡ください。
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山梨県聴覚障害者協会事務所移転のお知らせ
平成23年3月8日(火)より山梨県聴覚障害者協会は下記のとおり 移転いたしました。よろしくお願いいたします。
新住所 〒400-0053
山梨県甲府市大里町4225の1 コアタウン6号
FAX 055-269-6695 電話 055-269-6694
寛容の精神(トレランス)
山梨県障害者福祉協会常務理事・事務局長 いりくらもとひろ
昨年亡くなった免疫学者の多田富雄さんが、よく使った言葉に「寛容の精神(トレランス)」がある。
多田さんは、脳梗塞で倒れ、健常者から 右半身マヒの 声も出せない障害者になってしまった。
そのリハビリの途中で、障害者に対する180日間でリハビリ打ち切りの日数制限の理不尽さに直面する。
これは、棄民の発生ではないかとの思いで、48万人の署名を集めて、弱者切り捨てへの怒り、非寛容への怒りを国に対し、表明、抗議してきた。 平成18年のことである。
寛容の精神(トレランス)の意味は、多田さんの言葉を借りると 苦しんでいる人を大事にする、他者の存在に対しての寛容の気持となる。 誰がこの気持を持ってほしいのか、健常者である。
私は、この健常者の「寛容の精神」による共感こそが、言われて久しい真の共生社会へのヒントになると思う。
特に、障害者の社会参加や健常者との交流の取り組みを頻繁に 地道に行うことにより、障害者への理解が深まり、そのことにより「寛容の精神」を生み、裾野の広い共感が拡がって行くことで、共生社会の実現が期待される。
そのためにも、山梨県の場合、30年前の 国際障害者年の前年に設置された山梨県国際障害者年推進会議を母体とする「山梨県障害者福祉ふれあい会議」があり、組織は福祉団体だけではなく山梨県内のあらゆる分野の団体で横断的に構成されており、ふれあいマーケットやふれあい芸能まつりなど 健常者と障害者を結ぶ交流事業を中心に 活動を行ってきている。
私は、この会議の交流事業を充実し、活性化させることにより、健常者の障害者に対する一層の理解と「寛容の精神」の醸成を望みたい。
結婚相談について
山梨県内に在住の 身体障害者のかたを対象に、山梨県から委託を受けて進めている 県下唯一の結婚相談事業です。専用の相談室を用意しております。お気軽にお電話下さい。
電話 055-252-0100
障害者ひゃくとう番
障害者・家族・関係者の相談に応じます。
火曜日から土曜日 午前9:00から午後4:00
※弁護士無料相談(要予約) 毎月第3火曜日 午後1:30から4:30
電話055-254-6266 FAX055-251-3344
編集後記
共生も新年度になりました。平成23年度福祉協会の日程などがたくさん計画されています。
皆様の団体の事業の参考にして 昨年度の主張大会で 多くの人が発表されたことに応えられるような 障害者福祉の向上を目指して活動して頂くことを期待しています。(山口)
編集委員
委員長 山口充宏(手をつなぐ育成会)
委員 森田次郎(さんしんれん)
仁科加代子(さんちょうきょう)
小林勝夫(せいかれん)
梶原 剛(さんしきょう)
斉藤たまき(じむきょく)