社会福祉法人 山梨県 障害者福祉協会

文字サイズ変更ボタン。文字を小さくする。押すたびにサイズが変わります。元のサイズに戻す。文字を大きくする。押すたびにサイズが変わります。
ここから本文
トップページお知らせ共生 ≫ 共生第57号 テキスト版

平成22年4月1日第57号共生

発行所 社会福祉法人
山梨県障害者福祉協会
発行責任者 竹内正直
事務所 甲府市北新一丁目2-12
(山梨県福祉プラザ1階)
電話 : 055-252-0100戟@ファックス : 055-251-3344
E-mail : info@sanshoukyou.net
URL : http://www.sanshoukyou.net/


1頁

国際障害者年から30年

最後の一歩を踏み出せ

社会福祉法人山梨県障害者福祉協会
理事長 竹内正直

ノーマライゼーションの言葉と、完全参加と平等を理念とする共生社会の実現を目指す運動を、全世界に一挙に広めた国際障害者年(1981年)から30年を迎えた。
本県でも、1983年の国連障害者の十年のスタートを前に、県民挙げて官民協同による山梨県国際障害者年推進会議を組織した。
これを機に、障害のある人がその家族とともに町に出て、スポーツ・文化・労働のあらゆる分野で生き生きと活躍する姿が見受けられるようになった。
障害者の十年が終わったのを契機に、推進会議は、障害者福祉への新たな取り組みと永続性のある障害者福祉推進団体設立を期して、1994(平成6)年、山梨県障害者福祉ふれあい会議に発展解消を行なった。
新たな組織は、障害者に対する理解と交流の促進、県及び市町村の実施する障害者福祉施策への協力を一層充実強化する事業をすすめてこんにちに至っている。
この間、国は障害者の自立と人権を支える法制度を整え、県もまた、施策の重点をここに集めて数次の障害者プランや街づくり事業が実施された。
障害と障害者福祉に対する理解認識は、県民各層に広く伝わって、障害のある人が普通の暮らし、当たり前の生き方を選ぶことが常識となりつつあることは国際障害者年の理念浸透を集中的に表現していることで、推進会議、及びふれあい会議の設立に関与した者としてこれ以上の慶びはない。

しかしながら、こんにちなお、私どもの周囲にある、そしてそのことが障害者施策の最後の一歩を踏み出せない隘路、障壁となっている、差別と虐待の排除・自立と機会の確保の保障を担保する作業が遅々として進んでいないことに懸念をもつものは少なくない。
国際障害者年から30年、ふれあい会議 喫緊の課題である。

障害者ふれあい会議4つのキャンペーンと30周年記念事業の実施

山梨県障害者福祉ふれあい会議は、国際障害者年(1981年)を推進する組織として、その前年(1980年)に設立された山梨県国際障害者年推進会議を前身とし、その後平成5年(1993年)の国連アジア太平洋障害者10年のスタートとこの年の10月に制定された山梨県幸住条例を柱として、新たな障害者の課題に対応できる永続性のある民間組織として、これまで障害者福祉の向上を目指して普及啓発事業を中心に活動を行なって参りました。
また、平成18年からの障害者自立支援法の制定以後は、就労支援や雇用促進などの課題を加味した活動を展開しております。爾来、今年(2010年)で30周年を迎えますが、活動開始以来30年を経過すると、活動組織の弱体化など、強力なてこ入れと新たな形での県民や企業へのアプローチが必要な時期に来ております。そこで次の事業を実施して参ります。


2頁

1. 4つのキャンペーンの推進

  • (1)街頭点検事業による、自立支援キャンペーン
    車いす使用障害者を中心に、公共施設・集会施設などを点検し、障害者にやさしい街づくりを提案していきます。
  • (2)障害者相談員研修会による相談技術向上キャンペーン
    今まで相談活動であまり取り組んでいない 障害者の自立のための就労支援や雇用促進の分野の相談技術を学ぶとともに、一層の障害者相談活動の推進を図ります。
  • (3)ふれあい芸能まつり・ふれあいマーケット等の開催による社会参加推進キャンペーン
    障害者の社会参加の一環として、県民の日のステージにおいて、障害者及びボランティア等が個人・団体・グループで行う歌・合唱・ダンス・太鼓演奏・手話演技などを発表する場としての、ふれあい芸能まつりの開催や障害者が施設等で生産した農産物などの展示、及び販売を通じて県民とのふれあいを進め、障害や障害者の正しい理解を深めることを目的に、県民の日の後押しイベントとしてふれあいマーケットを開催します。
  • (4)障害者週間普及啓発キャンペーン
    障害者週間に普及啓発用リーフレット、授産品などを配布し、甲府駅前で街頭キャンペーンを行います。
    また、障害者団体と一緒に県などに要望活動を行います。

2. 30周年記念フォーラムの開催

30周年記念フォーラムとして、記念講演・シンポジウムを開催し、特に民間サイドの協力・参加がうすくなっているふれあい会議の組織のてこ入れも行い、障害者福祉に対する理解の向上や取り巻く環境のさらなる改善を目指していきます。

日盲連関ブロ山梨大会

3月7日と8日、ベルクラシック甲府において第44回日本盲人会連合関東ブロック協議会山梨大会が開催されました。これは同協議会に加盟する関東の12団体が毎年持ち回りで開催するもので、本年は山梨県視覚障害者福祉協会が主催し、県内外から300人を超える会員が参加しました。
式典、講演会、分科会、懇親会、全体会議などが行なわれ、障害者施策、移動・情報環境、就労など視覚障害者が直面しているさまざまな問題について活発な意見交換が出来ました。
講演会では 片足切断からの復活 と題し、義足で走り高跳びに挑戦されている鈴木徹さんのお話を頂き、大変有意義な2日間となりました。
大勢の関係者・ボランティアの皆様のきめ細かな心のこもった誘導・対応により大変和やかな大会になりました。皆様のご協力に心より感謝申し上げます。

平成21年度山梨県障害者スポーツ活動推進員養成研修会を開催

2年に一度開催される、山梨県障害者スポーツ活動推進員養成研修会が福祉プラザやかえで支援学校で行なわれました。
内容は、障害者政策や障害者の理解、安全管理、スポーツ心理論、ボランティア論など、計18時間(3日間)の日程で、参加者は15名でした。障害者スポーツを支える新たな力になることが期待されます。


3頁

平成22年度山梨県障害者福祉協会 事業計画

事業名事業内容実施日・予定日場所
障害者権利擁護事業障害者の権利擁護に関わる相談に応じる。
一般相談(電話・来所)
火曜日から土曜日
9時から4時
社会参加推進センター
法律相談(弁護士による無料相談)毎月第3火曜日
午後1時30分から4時30分まで
障害者結婚相談事業障害者の結婚に関わる相談に応じる
結婚相談(電話・来所)
水曜日、木曜日、日曜日8時30分から5時15分まで
金曜日(午後1時から9時)
社会参加推進センター
障害者IT総合推進事業ITサポートセンター運営事業
ITに関する利用相談、情報提供、サポート機器の提供と整備やITサポートセンターでのパソコン指導を行なう。
随時社会参加推進センター
障害者パソコンボランティアフォローアップ研修
パソコンボランティアを対象にフォローアップ研修を行なう。
1月甲府地区
富士東部ITサポートセンター
富士東部地域にITサポートセンターを設ける。
毎週火曜日富士ふれあいセンター
パソコンボランティア養成講習会
障害者のパソコン活用を身近な場所でサポートするボランティアを養成する。
甲府2回 郡内1回未定
パソコンボランティア派遣
県内の在宅障害者にパソコンボランティアを派遣する。
随時福祉プラザ
リユースパソコン活用
不用になったパソコンを譲り受け、県内の在宅障害者に無償で提供する。
在宅地及び社会参加推進センター
ふれあい創作活動支援事業障害者からの要請により手芸・音楽・書道・陶芸等の指導者を派遣する。
障害者からの要請による指導者の派遣。
随時各地
指導者への研修会の実施。6月17日(木曜日)福祉プラザ
身体障害者地域活動支援事業身体障害者福祉団体会員で、社会参加を望む在宅身体障害者対象に、球技大会や文化祭などの実施支援を行なう。各団体による各地
肢体もしくは視覚に障害を持ち、情報入手が困難な人に対し、障害者生活支援、IT、福祉制度などその時の時流に合わせ講習会を開催する。
障害者文化展開催事業障害者が文化活動や日常生活、リハビリを通じて制作した、手芸・絵画・陶芸などの作品の展示を行なう。9月1日(木曜日)から6日(水曜日)山交百貨店
障害者主張大会事業障害者週間に合わせ、障害者主張大会と講演等を実施する。12月5日(日曜日)未定
点字による即時情報ネットワーク事業視覚障害者に新聞等による最新の情報を点字や墨字で提供する。随時社会参加推進センター
相談員研修事業身体・知的障害者相談員と団体役員による合同研修会の開催。9月25日(土曜日)未定
 
山障協関係平成22年度 第1回理事・評議員会5月20日(木曜日)福祉プラザ
平成22年度 第2回理事・評議員会3月24日(木曜日)
新年互礼会1月15日(土曜日)ベルクラシック甲府
機関誌「共生」の発行1月、4月、7月、10月の1日社会参加推進センター

平成22年山梨県障害者スポーツ協会 事業計画

 種目日にち場所
山梨県障害者スポーツ大会卓球、水泳4月25日(日曜日)緑が丘スポーツ公園
ボウリングダイトースターレーン双葉
サウンドテーブルテニス5月9日(日曜日)県立盲学校
陸上競技、フライングディスク、車いすマラソン大会5月16日(日曜日)小瀬スポーツ公園
(団体競技)精神障害者ソフトバレー、卓球11月1日(月曜日)
知的障害者バスケットボール12月26日(日曜日)
全国障害スポーツ大会 関東ブロック予選全国大会の予選会
(知的障害者バスケットボール)
5月29日(土曜日)から30日(日曜日)千葉県船橋市
(視覚障害者グランドソフトボール)6月5日(土曜日)から6日(日曜日)神奈川県
(車いすバスケットボール)5月29日(土曜日)から30日(日曜日)千葉県船橋市
(知的障害者フットベースボール)5月30日(日曜日)千葉県成田市
(精神障害者ソフトバレーボール)5月29日(土曜日)千葉県東金市
全国障害者スポーツ大会山梨県選手団の派遣
陸上競技、フライングディスク、卓球、水泳、ボウリング
団体競技、(関東地区予選の結果による)
10月21日(木曜日)から27日(水曜日)千葉県
スポーツ指導員派遣事業(山障協委託)障害者がスポーツの指導を受ける場合、指導員を派遣する。随時各地域
スポーツ用具貸出事業障害者スポーツを実施するための用具の貸し出しを行なう。

平成22年度山梨県障害者福祉ふれあい会議 事業計画

事業名事業内容実施日・予定日場所
ふれあいマーケット施設等での生産物の展示販売(県民の日協賛事業)11月13日(土曜日)から14日(日曜日)小瀬スポーツ公園
ふれあい芸能祭り障害者の芸能発表(県民の日協賛事業)。11月13日(土曜日)
障害者の日キャンペーン街頭キャンペーンの実施。12月3日(木曜日)甲府駅周辺
福祉ふれあい会議 総会ふれあい会議加盟団体の総会を開催。6月3日(木曜日)福祉プラザ
障害者福祉ふれあい会議 30周年記念講演フォーラムふれあい会議30周年を記念しフォーラムを開催。12月上旬未定

第36回ジャンボひまわりの集い

3月6日(土曜日)から7日(日曜日) 笛吹市かえで荘において、山梨県と山梨県身体障害者相談員連絡協議会主催による、障害者の結婚相談事業、第36回ジャンボひまわりの集いが開催されました。
県内16名・県外21名、合計37名の参加があり、和気藹あいに懇談が深められました。


4頁

第9回やまなし県民文化祭

平成21年度に県内で開催された作品展で優秀な成績を収められた作品を一堂に展示する、やまなし県民文化祭が平成22年2月17日(水曜日)から21日(日曜日)まで県民文化ホールで開催されました。
障害者文化展からは、知事賞を受賞された、西川とし子(手芸)・回生堂病院デイケア(工芸)・市川三郷町精神障害者デイケア「いこいの家」(陶芸)・深沢富雄(絵画)・桑原修(書道)・古屋鈴子(文芸)・ぎんが工房生活介護(その他作品)の7作品が展示されました。

ジパング倶楽部特別会員の会費改定のお知らせ

平成22年4月1日から、ジパング倶楽部特別会員の年会費が改定されます。

  • 年会費 : 1,300円(新規入会、更新、一般からの切り替え)
  • 手帳再発行手数料 : 600円

【問合せ】Tel : 055-252-0100 Fax : 055-251-3344

ジパング倶楽部特別会員の募集

JR乗車券が片道・往復・連続乗車券のいずれかで201q以上あるとき、2から3割引きで特急券などを購入することができます。また、第一種の障害者のかたの介助者が同時に購入する場合も特急券が割引になります。

  • 加入資格 : 身体障害者手帳をお持ちのかた(男性60歳以上・女性55歳以上)。
    入会金 : 無料
    年会費 : 1,300円
  • 入会手続き : 所定の申し込み用紙に必要事項を記入し、障害者手帳のコピー、年会費1,300円を添えて当協会へお申し込みください。
    こちらへ来所していただくか、郵送してください。
    申し込み用紙は、当協会のホームページからダウンロードできます。
    http://www.sanshoukyou.net/jouhou/zipangu.html

結婚相談について

山梨県内に在住の身体障害者のかたを対象に、山梨県から委託を受けて進めている、県下唯一の結婚相談事業です。専用の相談室を用意しております。お気軽にお電話下さい。
電話 : 055-252-0100

障害者110番

障害者・家族・関係者の相談に応じます。
火曜日から土曜日 午前9時から午後4時まで
弁護士無料相談(要予約)
毎月第3火曜日の午後1:30から4:30まで
電話 : 055-254-6266
ファックス : 055-251-3344

お詫びと訂正

平成22年1月1日発行共生56号紙面に誤りがございましたので、お詫び申し上げますと共に、訂正の程宜しくお願い致します。 3ページ - 第9回全国障害者スポーツ大会選手成績 - 輿石和之は誤りで、正しくは小池さゆり

編集後記

花咲く季節となり、新年度が始まります。本年は障害者福祉ふれあい会議が始まり30周年となりますので、会議の主旨と 年事業計画をお知らせ頂いております。世情は厳しい生活ですが、お互い力を合わせて感謝慎み、助け合っていきましょう。(森田)

編集委員

委員長 山口充宏(手をつなぐ育成会)
委員 森田次郎(山身連)
仁科加代子(山聴協)
小林勝夫(精家連)
梶原 剛(山視協)
斉藤たまき(事務局)