令和4年4月1日第105号共生
発行所 社会福祉法人
山梨県障害者福祉協会
発行責任者 竹内正直
事務所 甲府市北新一丁目2-12
(山梨県福祉プラザ1階)
電話 : 055-252-0100戟@ファックス : 055-251-3344
E-mail : info@sanshoukyou.net
URL : http://www.sanshoukyou.net/
この広報紙は、一部共同募金の配分金によって発行されています。
県民対話「知事と語る やまなしづくり」
―重度心身障害者医療費助成の新たな仕組みの構築について―
昨年末の12月27日、県庁防災新館にて、重度心身障害者医療費助成制度の窓口無料化に向けた新たな仕組みの構築について「知事と語る やまなしづくり」が開催され、本協会からは浅野、宮城両副理事長、中島理事(腎臓病協議会)、堀口理事(視覚障がい者福祉会)が出席し、モデル事業参加者2名とともに、知事と意見交換を行いました。
冒頭、県から、実質的な窓口無料化を実現するためスマホを活用した新たなシステムを構築し、甲府市在住で県立中央病院を受診している方を対象に、令和3年10月からモデル事業を開始したこと、更に令和4年1月からは中央市在住の方や山梨大学医学部付属病院を対象に加えていく、などの説明があり、引き続き、モデル事業参加者から「窓口無料化され大変便利で助かっている。」「最初は病院側もシステムの運用に戸惑っていたが最近は慣れてきたようだ。ぜひ続けてもらいたい。」「パーキンソン病で移動や待ち時間も大変。窓口無料化で助かっている。」など制度を経験した感想が述べられました。
続いて、浅野副理事長から「窓口無料化は障害者にとって最も大きな願い、一日も早く実現してもらいたい。また国のペナルティ9億円は障害者のために使う約束だが、使途が明示されていない。スマホは使えない人もいるので専用カードの導入などの検討をしてもらいたい。」また、堀口理事からは「無料化に向けた取り組みには感謝するがスマホには反対。視覚障害者にとって操作面が平面であるスマホはIDやパスワードなど文字の入力は至難の技であり、アンケートでもスマホを持っているのは全体の約4分の1。持っていない人を取り残さないような対応をお願いしたい。」との発言がありました。これに対し知事から、「カード方式は、システム開発に資金や時間がかかり現時点では困難。浅野会長、堀口会長の指摘は大変重要で、できない人への支援が重要であり、必要な人にはスマホを無料貸与し、更に窓口での入力のサポート、音声ガイドの活用など支える体制を整えていく。過去には窓口無料化により重複受診し余分な薬を売り払うなどの問題があったと国から聞いているが、こうした問題をクリアするため“かかりつけ連携手帳システム”で受診情報を管理する必要がある。」との説明がありました。
中島理事からは「人工透析は透析のスピード、時間、機械の種類、頻度など人様々である。大規模災害等の発生時などに活用できるよう、こうした透析情報も加えてもらいたい。国が懸念する不要不急の受診については、重度の障害者はもともと移動するのも大変でむやみに病院に行くことはない。」また、宮城副理事長からは「窓口無料化への期待は大きい。こうしたモデル事業を峡北や富士北麓地域などに広げていってもらいたい。」との発言が、更に堀口理事から「全ての人にスマホが貸与されるのは大きな前進で有難いが視覚障害者にスマホを教えるのは1対1で専門性が求められるなど大変な部分もあり、現在の山梨ライトハウスだけでは手が回らない。スマホ普及に向けた地域別の講習開催などのサポートをお願いしたい。」との発言がありました。
これらについて知事から「モデル事業はずっとやります。現時点では制度として完全ではない部分もあるが、今日頂いた指摘は大変有難いと思っている。モデル事業として始めたが、常に進化させ継続する中で対象のエリアや病院を広げていき、更にサポート体制も整えていきたい。またこうした機会を設け皆さんの御意見を伺いながらより良いものにして参りたい。」と回答がありました。
※ 県ではモデル事業の参加者を募集しています。甲府市及び中央市に在住で、県立中央病院又は山梨大学医学部付属病院を受診されている方が対象です。ご希望の方は県障害福祉課までご連絡ください。
相談員の熱意溢れる研修会
2月3日(木)、福祉プラザ4階大会議室にて、「令和3年度山梨県障害者相談員及び関係役員等合同研修会」を開催しました。
今回は「障害者相談員活動のすすめ」と題し、長年、障害者相談員として活動し、また、日本身体障害者団体連合会発行の『障害者相談員のための活動ハンドブック』を監修した竹内正直理事長を講師に、相談員活動に役立つ講演を行いました。
障害がありながら素晴らしい活躍をされた方の実話や相談員活動の貴重な経験談、障害者の身近にあっていつでも相談に応じるための心構え等の話があり、終了後には熱心に質問される参加者の方もあり、熱意溢れる研修会となりました。
障害者作品展『小林浩太朗展』を開催
令和2年8月にご逝去されました小林浩太朗さん(都留市出身、当時23歳)の絵画や書46点を展示した作品展を2月10日〜13日、県立図書館にて開催し、期間中、約300名もの方にご来場いただきました。
12日(土)には、細川英雄氏(言語文化教育研究所八ヶ岳アカデメイア代表)による講演『自分のことば≠つくる―小林浩太朗くんの活動から―』や細川英雄氏、伊藤美輝氏(山梨学院短期大学教授)、小林圭子氏(母)によるシンポジウムを行い参加者の皆さんと共に生前の小林さんを偲びました。
講演会、シンポジウムの様子は本協会ホームページ(文化芸術活動の紹介)よりご覧いただけます。
令和4年度 山梨県障害者福祉協会 事業計画
事業名 | 事業内容 | 実施日・予定 | 場所 |
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障害者権利擁護センター事業 | 障害者虐待に関する相談の受付・相談機関の紹介・連絡調整・広報(電話 055−225−3733・来所) | 24時間対応 | 社会参加推進センター |
障害者権利擁護事業(障害者110番運営事業) | 障害者やその家族・関係者からの様々な相談に応じる(電話 055-254-6266・来所) | 火曜日〜土曜日 9時〜16時 | 社会参加推進センター |
弁護士による無料法律相談(来所・要予約) | 毎月第3火曜日 | ||
障害者結婚相談事業 | 障害者の結婚に関わる相談に応じる (電話 055-252-0100・来所) | 火・水・木・金・日 9時〜16時 | 社会参加推進センター |
未婚の障害者の出会いの集い「ジャンボひまわりの集い」を開催する | 9月3日土曜日 | 県立図書館 | |
障害者IT総合推進事業 | 障害者を対象にITに関する利用相談・情報提供・サポート機器の提供や整備などの他、「ITサポートセンター」でのパソコン指導を行う | 随時 | 社会参加推進センター |
富士東部地域に「富士東部itサポートセンター」を設ける | 月2回程度(火曜日) | 富士ふれあいセンター | |
県内の在宅障害者にパソコンボランティアを派遣する | 随時 | 各地 | |
障害者のパソコン活用をサポートするボランティアを養成する「パソコンボランティア養成講習会」を開催する | 8月上旬〜9月下旬予定(4日間) | 福祉プラザ | |
パソコンボランティアを対象に「障害者パソコンボランティアフォローアップ研修」を開催する | 10月下旬 | 福祉プラザ | |
ふれあい創作活動支援事業 | 障害者からの申請により手芸・音楽・書道・陶芸等の指導者を派遣する | 随時 | 各地 |
指導者への研修会の実施 | 10月上旬 | 福祉プラザ | |
身体障害者地域活動事業 | 身体障害者福祉団体会員で社会参加を望む在宅身体障害者を対象にした、球技大会や文化祭等の実施を支援する | 各団体による | 各地 | 肢体もしくは視覚、聴覚に障害を持ち、情報入手が困難な人に対し障害者生活支援、福祉制度などについて講習会を開催する |
障害者文化展事業 | 障害者が文化活動や日常生活、リハビリを通じて制作した、手芸・絵画・陶芸などの作品を展示する「障害者文化展」を開催する | 「地域展」 国中:10月下旬:韮崎市民交流センター 郡内:11月中旬:富士急百貨店 | |
「総合展」12月1日(木)〜5日(月) 山梨県立図書館 | |||
障害者主張大会事業 | 障害者自らが意見を発表する「障害者の主張大会」を開催する | 12月7日(水) | 防災新館 |
障害児福祉人材育成事業 | 相談支援従事者等福祉関係者の資質の向上を図るため各種の研修を一元的に開催する | 随時 | 未定 |
機関紙の発行(季刊) | 事業内容 本協会の機関紙「共生」の編集及び発行 | 4月、7月、10月、1月 | ----- |
障害者相談員等研修事業 | 障害者相談員、障害福祉関係団体役員等の合同研修会を開催する | 未定 | 未定 |
障害者団体合同新年互礼会 | 各障害者団体の役員が新年に際して、互いに挨拶を交わし情報交換しながら親睦を深める | 1月14日(土) | 未定 |
山梨県障害者福祉協会理事会 | 5月19日(木)、8月25日(木)、3月16日(木) | 福祉プラザ | |
山梨県障害者福祉協会評議員会 | 6月9日(木)、3月下旬 | 福祉プラザ |
令和4年度 山梨県障害者スポーツ協会事業計画
事業名 | 事業内容 | 実施日・予定 | 場所 |
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山梨県障害者スポーツ大会 | 卓球 | 4月23日(土)午前 | 緑が丘スポーツ公園 |
水泳 | |||
アーチェリー | |||
ボッチャ | 4月23日(土)午後 | ||
陸上競技、フライングディスク、車いすマラソン大会 | 5月1日(日) | 小瀬スポーツ公園 | |
ボウリング | 5月15日(日)午前 | ダイトースターレーン双葉 | |
サウンドテーブルテニス | 5月15日(日)午後 | 県立盲学校 | |
精神障害者ソフトバレー、卓球(団体競技) | 11月30日(水) | 小瀬スポーツ公園 | |
知的障害者バスケットボール | 12月24日(土) | 小瀬スポーツ公園 | |
全国障害者スポーツ大会関東ブロック予選 | 全国大会の予選会(知的サッカー) | 5月21日(土)〜22日(日) | 栃木県 |
全国大会の予選会(車いすバスケットボール) | 5月21日(日)〜22日(月) | 栃木県 | |
全国大会の予選会(視覚障害者グランドソフトボール) | 5月28日(土)〜29日(日) | 埼玉県 | |
全国大会の予選会(知的障害者バスケットボール) | 5月21日(土)〜22日(日) | 栃木県 | |
全国大会の予選会(視覚障害者グランドソフトボール) | 5月21日(土)〜22日(日) | 栃木県 | |
全国障害者スポーツ大会 | 山梨県選手団の派遣 ・陸上競技、フライングディスク、卓球、水泳、ボウリング ・団体競技(関東地区予選の結果による) | 10月29日(土)〜31日(月) | 栃木県 |
車いすマラソン大会 | 車いすマラソン大会 | 5月1日(日) | 小瀬スポーツ公園 |
初級障害者スポーツ指導員養成事業 | 障害者スポーツの普及を図るため指導者を養成する | 1月〜2月 | 未定 |
障害者スポーツ指導員派遣事業 | 障害者のスポーツ活動に指導員を派遣する | 随時 | 各地域 |
障害者スポーツ交流事業 | 障害者と健常者の交流を図るため、スポーツ教室を開催する | 随時 | 各地域 |
スポーツ用具貸出事業 | 障害者スポーツを実施するための用具の貸出を行う | 随時 | 各地域 |
令和4年度 山梨県障害者福祉ふれあい会議 事業計画
事業名 | 事業内容 | 実施日・予定 | 場所 |
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ふれあい会議総会 | ふれあい会議加盟団体の総会を開催 | 7月上旬 | 福祉プラザ |
ふれあいマーケット | 施設や団体での授産製品や野菜などの販売、模擬店(県民の日協賛事業) | 11月19日(土)〜20日(日) | 小瀬スポーツ公園 |
ふれあい芸能祭り | 障害者の歌や楽器演奏など芸能発表(県民の日協賛事業) | 11月20日(日)予定 | 小瀬スポーツ公園 |
障害者週間 普及・啓発キャンペーン | 街頭キャンペーンの実施 | 12月2日(金) | 甲府駅周辺等 |
新たに8名の方がスポーツ指導員に
1月29日・2月5日・19日・27日の4日間「初級障がい者スポーツ指導員養成講習会」を行い、受講した8人全員が、日本障がい者スポーツ協会の初級スポーツ指導員として登録されました。
コロナ禍での開催となった今回は、体温測定・マスクの着用・換気・ソーシャルディスタンスなどに十分配慮しながらの実施となりました。
講習内容は、各障害種別の理解、障害者施策、安全管理などの講義の他、聴覚障害者とのコミュニケーションや視覚障害者への誘導などの演習、またボッチャ競技のコート作りや競技の運営、審判方法等の実習など多岐にわたるもので、新指導員の皆さんの今後の活躍に期待します。
3年ぶりに「ジャンボひまわりの集い」を開催
昨年、一昨年、感染防止のため中止となっていた「第48回ジャンボひまわりの集い」が、3月12日(土)、山梨県立図書館にて盛況に開催されました。
(山梨県及び山梨県障害者福祉協会主催)
未婚の障害者の男女に出会いの場を提供するこの集いは、今回、県内から男女31名の参加がありました。
コロナ対策のため、時間を短縮して行われましたが、穏やかな雰囲気の中、温かい交流の時間を持つことができました。
「障害者福祉施策」県への要望の回答について
昨年10月、知事に提出しました「令和4年度 障害者福祉施策に関わる予算化及び施策要望」について、先般、県から回答がありました。
要望内訳は、重点要望4項目、施策要望17項目(継続9、新規8)で、その回答内容については、紙面の都合上掲載できませんが、本協会構成の各団体へ配布するとともに、本協会ホームページに掲載していますので是非ご確認ください。
本協会の賛助会員を募集
協会の自主事業などの実施に伴う財源確保のため、法人・個人を対象に賛助会員を募集しています。これまでの取り組みで様々な団体、個人から賛助会の趣旨にご賛同いただき、法人・個人合わせて会員数32(令和4年3月現在)となりました。この紙面を借りてお礼申し上げます。
会員からの浄財は障害者福祉の向上に活用させていただいております。皆さんのご協力を宜しくお願いします。賛助会員の会費は、次のとおりです。
◎ 法人及び団体会員 … 一口 年間 10,000円
◎ 個人会員 …………… 一口 年間 2,000円
※ 詳細については本協会までお問い合わせください。( 電話 055-252-0100 )
編集委員会
委員 田端 康三 山梨県手をつなぐ育成会
委員 原 庚徳 山梨県身体障害者連合福祉会
委員 川ア 博史 山梨県精神障害者家族会連合会
委員 角田 貴弘 山梨県視覚障がい者福祉協会
事務局 橋 充幸 山梨県障害者福祉協会
印刷所 亀山 輝喜 有限会社 藤屋紙工
この広報紙は、一部共同募金の配分金によって発行されています。