社会福祉法人 山梨県 障害者福祉協会

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令和4年1月1日第104号共生

発行所 社会福祉法人
山梨県障害者福祉協会
発行責任者 竹内正直
事務所 甲府市北新一丁目2-12
(山梨県福祉プラザ1階)
電話 : 055-252-0100戟@ファックス : 055-251-3344
E-mail : info@sanshoukyou.net
URL : http://www.sanshoukyou.net/
この広報紙は、一部共同募金の配分金によって発行されています。


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年頭のご挨拶

山梨県知事 長崎幸太郎 ながさきこうたろう

 明けましておめでとうございます。日頃より、竹内理事長をはじめ会員の皆様方には、本県の障害者福祉行政の推進に御理解と御協力をいただき深く感謝申し上げます。
さて、県では昨年3月、令和5年度までの本県の障害者施策の指針となる「やまなし障害児・障害者プラン2021」を策定し、様々な施策を展開しているところです。
特に、社会参加への支援については、新たに策定した「障害者文化芸術活動推進計画」をプランに組み入れ、鑑賞・創造・発表の機会の確保や人材育成、文化芸術活動を通した地域との交流などを推進していくこととしました。
本年度から、「いえなか美術館」などの新たな取り組みを始めるとともに、文化展や障害者芸術・文化祭、アール・ブリュット企画展などを、障害者文化芸術フェスティバルとして総合的に開催しております。
また、経済的自立への支援については、「農福連携」を更に推進するとともに、就労継続支援事業所と県内企業とのマッチングにより、就労機会の拡大を図る「産福連携」に新たに取り組むなど、障害のある方の工賃向上に向けた取り組みを一層推進して参ります。
長引く新型コロナウイルス感染症の影響により、障害のある方の日常生活や社会生活は大きく制約されているところでありますが、コロナ禍においても障害のある方が生き生きとした生活を送ることができるよう、着実に歩みを進めて参る所存です。
今後とも、共生社会の実現を目指し、従来にも増して障害福祉行政を推進して参りますので、皆様の一層の御理解と御協力を賜りますようお願いいたします。
結びに、新たな年が会員の皆様方と御家族の皆様方にとりまして、幸多きものになりますよう、心から祈念申し上げ、年頭の挨拶といたします。

年頭所感  一杯のお茶

社会福祉法人山梨県障害者福祉協会 理事長 山梨県障害者福祉ふれあい会議 会長 竹内正直 たけうちまさなお

 イギリスの著名な小説家であり劇作家でもあったバリー(1860〜1937)は、『ピーター・パン』の作者としても知られていますが、彼は次のような名言を遺しています。
「人生は一杯のお茶のようなものだ。勢い込んで飲んでいけば、それだけ早く茶碗の底が見えるというものだ」と。
つまり時間は上手に使えば、生涯を輝いて生き通せるということを示唆しているように思えてならない。条理の欠片もない「無理」は立ち所に損なわれると思えば、腰を据えて機の赴きを窺い、周章てることなく焦ることなく事案に立ち向かうことが人生の要諦ということでしょうか。
用意された一杯のお茶は、味わいを深く刻み入れてじっくり呑むがよろしい。私などはこの尊いお茶を人生幾度呑み損なったことか、過去を反省しながら、耻の上塗りのないよう心掛けたいと心に堅く云いきかせています。


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第8回 山梨県障害者芸術・文化祭を終えて

 山梨県 障害福祉課 地域生活支援担当
 本年度は11月の「やまなし文化芸術推進月間」に合わせ、舞台発表や作品展示など、障害のある方が日頃から取り組まれている文化芸術活動の成果を集結させた『障害者文化芸術フェスティバル』を行いました。その一環として当月の5日、8回目となる「山梨県障害者芸術・文化祭」を開催いたしました。
実行委員の皆様をはじめ、御支援と御協力をいただいた多くの関係者の皆様に、心から感謝を申し上げます。
昨年度に引き続き、新型コロナウイルス感染拡大の影響から開催規模を縮小し、様々な対策を行いながらの実施となりました。
舞台発表が中止となってしまったことは残念ではありますが、甲府駅北口よっちゃばれ広場にて行った物品販売は、事前注文を併用したことでスムーズに対応でき、密になることなくたくさんの方々に楽しんでいただけました。テーマを「共生」とし、御参加の皆様が共に楽しみ、喜び、お互いを理解し合うことを目指して取り組んで参りました。晴天にも恵まれ、当日、多くの皆様の笑顔を見ることができ、大変喜ばしく思っております。
文化芸術活動は、社会に新しい価値を生み出すとともに、他者との相互理解を深める強い力をもっています。誰もが社会の一員としてお互いを尊重し、支え合って暮らす共生社会の実現に向けて、大変有意義な取り組みです。
今後とも、障害のある方の文化芸術活動を積極的に推進して参りますので、皆様の一層の御理解と御協力をお願いいたします。

大月市へ再発防止の申し入れ

 令和3年9月29日、大月市は障害支援区分認定書類が職員により改ざん・偽造などの不正な処理が行われていたことを公表しましたが、こうした杜撰な取り扱いは、制度への信頼性を損なうとともに、県内の障害者に不信感や不安を与えることとなります。
このため本協会では、市及び県に対し、早期の全容解明と再発防止策の構築、他の市町村の調査と情報の共有などの申し入れを行い、市・県ともに早期の対応を図っていくとの回答をいただきました。
今回の事案は、障害者施設からの指摘で発覚しましたが、制度の中にいる我々ひとり一人が、気が付いたことを声にしていくことが重要であることに気づかされました。
協会としても皆さんの声を形にして必要な場所に届けて参りますので、どうぞ皆さんの気づきを各団体や本協会へお寄せいただくようお願いします。

県へ施策要望を提出

 山梨県障害者福祉協会では10月22日、竹内理事長、宮城副理事長などにより、山梨県に対し令和4年度の障害者施策について要望活動を行いました。
昨年の要望活動により、県立科学館へのエレベーター設置や知事会見における手話通訳の配置などの成果を得、来年度は更なる前進を目指して21項目にわたる要望を行いました。
竹内理事長から、令和3年6月に改正差別解消法が公布されたが世間の理解が十分でないのが現状であり、要望に真摯に対応するよう求めた後、宮城副理事長から、障害者の移動手段は大きな課題であり、将来に向けた対応をお願いするとのお話がありました。
障害福祉課からは「協会や関係団体とは同じ方向を向いて取り組んでいきたい。重度心身障害者医療費助成制度のモデル事業については、しっかり進め、関係者が知事と直接話せる機会を作っていきたい。
回答については、実現に向け具体的に取り組んでいるものあり、しっかり検討し、年度内にお届けしたい。」とのお話がありましました。
また、スポーツ振興課からは、「障害者スポーツの振興を図るため、新たな手法の検討を行うなど、積極的に取り組んでいきたい。」との説明がありました。
(要望書等については、本協会ホームページからご覧になることができます。)


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障害者パソコンボランティア養成講習会を開催

 10月17日(日)から11月7日(日)までの4日間、「令和3年度 障害者パソコンボランティア養成講習会」を福祉プラザにて開催しました。
昨年度同様、検温・マスクの着用・手指の消毒・換気など感染防止に努める中、6名の受講生が全日程を無事修了し、新たにボランティアの一員として登録されました。

第24回 山梨県障害者文化展を開催

 9月に韮崎市民交流センターニコリにて国中地域展、10月に富士急ターミナルビルQ-STAにて 富士・東部地域展を開催し、総合展として11月5日(金)から9日(火)の5日間、県立図書館1階イベントスペースにおいて「第24回山梨県障害者文化展」を開催しました。
(作品点数:828点 参加人数:1488名) 主な受賞者は次のとおりです。 
【山梨県知事賞】
書道:中澤桂子(峡南保健福祉事務所)工芸:小澤 盛(北杜市福祉事務所) 絵画:ふうりん会(三生会病院) 陶芸:大村 登(富士吉田市社会福祉事務所)手芸:ホープステーションJOB美術班(ホープ会) 文芸:深澤 明(峡南保健福祉事務所)その他:平岡 基(おひさま)
【山梨県議会議長賞】
書道:小池太周(甲府市福祉事務所) 工芸:坂本絵里(北杜市福祉事務所) 絵画:藤田洋治(上野原市福祉事務所) 陶芸:泉 真理矢様(青い鳥成人寮) 手芸:ホープステーション手芸班(ホープ会)文芸:高雄(南アルプス市福祉事務所)その他:4丁目(きぼうの家)
【教育長賞】
絵画:渡邉 心(ろう学校)秋山咲斗(わかば支援学校)大木ひなの(わかば支援学校)
【理事長賞】
書道:塩澤美智子(山角病院)工芸:野中春美(南アルプス市福祉事務所) 絵画:横森彦一(北杜市福祉事務所) 陶 芸:作者氏名非公開(北病院) 手芸:ホープステーションJOY美術班(ホープ会)  文芸:河田妙子(きぼうの家) その他:月グループ(ぎんが工房)

障害者週間普及・啓発キャンペーン

 毎年12月3日から9日までの障害者週間初日に開催していた上記キャンペーンですが、昨年は新型コロナウイルスの感染防止のためやむなく中止となり、2年ぶりの開催となりました。
今年は新型コロナウイルスの感染防止のため開会式は行わず、のぼりの使用や、呼びかけも自粛し、参加者34名は感染防止のゴム手袋をはめ、密にならないよう甲府駅南口と北口で、啓発チラシ1,500部を配布しました。
コロナ禍のキャンペーンではありましたが、多くの方に快くチラシを受け取っていただけました。


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障害者の主張大会 最優秀に宮川さん

 12月8日(水)、山梨県防災新館で第32回山梨県「障害者の主張大会」を開催。県内に住む身体や精神に障害のある方6人が、日ごろ感じていることや取り組んでいることをまとめた提言や希望を発表。
最優秀賞に宮川綾香さん(笛吹市在住)、優秀賞に部健一さん(都留市在住)が選ばれました。
なお、発表の模様は、ユーチューブ山梨県チャンネル内でご覧になれます。

鈴木徹選手(本県公認障害者スポーツ指導員)県民栄誉賞を受賞

 東京2020パラリンピック陸上走高跳(T64)で4位入賞を果たした鈴木徹選手(山梨市在住)に県民栄誉賞が贈られました。
表彰式は、平成3年12月16日、山梨県庁において行われ、長崎幸太郎知事から、「2000年のシドニー大会から6大会連続の入賞は大変な偉業であり、山梨県民に勇気と希望をいただいたことに感謝する。」との言葉とともに表彰状が手渡されました。
「県民栄誉賞」は、本県表彰の中でスポーツ文化の最高賞で、受賞はカルガリー五輪の橋本聖子選手以来です。今回東京五輪のメダリスト3名とともに受賞しました。

障がい者初級スポーツ指導員養成講習会のお知らせ

 障がい者初級スポーツ指導員養成講習会を、1月29日(土)、2月5日(土)、19日(土)、27日(日)の4日間の日程で、県福祉プラザ他で開催いたします。
講習は、障害者の理解や障害者に応じたスポーツの工夫など実技を交えて行います。修了した方には、障がい者初級スポーツ指導員の資格が与えられます。
詳しい内容は当協会HPをご覧ください。

山梨県障害者相談員及び関係団体役員等合同研修会」のお知らせ

 障害当事者とその家族の生活の質の向上を図るためには、障害者と家族を取り巻く様々な方々が、相談者の心に寄り添い、相手に分かる言葉で共感し、安心と理解を共有する相談の手法が大変重要になります。
こうした相談の手法をより多くの方と共有するための研修会を次のとおり開催します。
日時:令和4年2月3日(木)午後1時半〜3時 
会場:山梨県福祉プラザ 4階大ホール(定員:30名) 
研修内容:「障害者相談員活動のすすめ」 
講 師:山梨県障害者福祉協会 理事長 竹内正直 氏 
興味がある方は、ぜひ参加してください。
詳しい内容は当協会HPをご覧ください。

障害者作品展「小林浩太朗展」開催のお知らせ

 本協会では、障害のある人が障害を克服し、自立と社会参加への意欲を高めることを目的とした作品展を随時開催しております。
今回は、亡き小林浩太朗さんの古里・山梨の風景を描いた絵画や障害に負けない気持ちを込めた書などを展示した作品展を次のとおり開催します。
期日:令和4年2月10日(木)〜13日(日) 
講演:12日(土)午後1時から、早大名誉教授 細川英雄 氏  
時間:午前10時から午後5時まで (初日は午後1時から、最終日は午後2時まで) 
場所:山梨県立図書館 1階イベントスペース東面
(詳細につきましては追って、本協会ホームページにて掲載します)

編集委員会

委員 田端 康三 山梨県手をつなぐ育成会
委員 原 庚徳 山梨県身体障害者連合福祉会
委員 川ア 博史 山梨県精神障害者家族会連合会
委員 角田 貴弘 山梨県視覚障がい者福祉協会
事務局 橋 充幸 山梨県障害者福祉協会
印刷所 亀山 輝喜 有限会社 藤屋紙工

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